生活の知恵

お盆のお供えにお金はアリ?表書き・袋や入れ方のマナーは?

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夏が来ると悩ましいのがお盆。帰省したら、まず仏様へのお供え物やお供えの仕方について悩むことが盛り沢山。そもそもお供えはお金でも良いかや包む時の表書きや袋の入れ方も悩ましいですよね。今回は、お盆のお供えにお金を包むときの表書きや袋の入れ方についてご紹介します。

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お盆のお供えにお金を包むのはOK?

そもそも、お盆とは「祖先を祀る行事」とされています。

お盆休みの度に実家に帰り、お墓参りをして、先祖に手を合わせる風習がありますよね。では、初盆・新盆と普通のお盆では何が違うのでしょうか?

地域によっては、初盆・新盆とそれぞれの呼び名が変わってくるこの行事ですが、「四十九日を終えてから最初のお盆」を指して初盆・新盆と言います。

基本的にお盆は、直近の身内で行われることが多く、この際に親戚が集まり、会食などを行うこともあります。お盆は毎年行いますが、初盆・新盆は最初の一度だけ行います。

この初盆・新盆のときのみお金をお供えするのが一般的とされています。

つまり、初盆・新盆ではない限りは、お盆にお金は包まないという風習が昔から一般的とされていました。

しかし、近年、地域やご家庭によってそれぞれのお供え方法やお供え物があり、それらも良いとされてきています。

昔の風習とは変化を告げつつありますが、現在、お供えにお金を包むことはOKとされています。

もともと品物をお供えしていましたが、親族や親戚の方から沢山のお菓子や果物などのお供えをしていただき、それではお供え物がどんどん増えていってしまいます。

増えていくお供え物を仏壇に供えても、最終的に消費出来ずに捨ててしまう結果になることもありました。

本来の意味としては、祖先の方にお供えをする事を目的としていますが、その気持ちを大事にする考え方から、物としての形ではなく、実家の負担を少なくするという意味でお金をお供えするという在り方が増えてきました。

祖先の方を思う気持ちは、お金でも十分伝わると考えれば、お金を包むのも良いですよね。

風習を大事にするご家庭や昔ながらの考えを大事にされている方は、お金を包む事を非常識と判断される方がいるのも事実ですが、そういう方にも少しずつ考え方や思いが伝われば良いなと思います。

一番良い方法としては、当日までに確認すると良いかもしれません。特に、嫁ぎ先の場合は、義両親に確認できれば、した方が良いと思います。

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お盆のお供えのお金の相場はどれくらい?

では、お盆のお供えの際のお金の相場は一般的にどれくらいなのでしょうか。

初盆の場合

初盆・新盆の際は、3000円から5000円程度が一般的な金額とされています。

但し、初盆・新盆の法要後にお食事等が振る舞われる場合には、その分を加味して少し多めの10,000円~20,000円程度の金額を包む事が多いです。

この場合、一人での出席は、10,000~20,000円、ご夫婦の出席時は、20,000~30,000円が一般的です。

それ以外の場合

初盆・新盆と変わらず、お盆の際もお供えの金額は同様で、3000円から5000円程度とされています。初盆・新盆とお盆での包むお金の差が生まれるとすれば、法要後の食事代等を加味するか否かの違いが生じるという点です。

お盆のお供えのお金、表書きは何にしたらいい?

お盆のお供えのお金の相場が分かったところで、次に悩んでしまうのが、表書きです。表書きは、冠婚葬祭ではかなり注目度が高いので間違えたくないところですよね。

お盆のお供えのお金の表書きですが、通常、四十九日前までは「御霊前」と書き、四十九日以降は、「御仏(佛)前」や「(御)供物料」と書くというのはみなさん知っておられると思います。

ただ、初盆・新盆は四十九日が過ぎてから初めて迎えるお盆のことなので、お供えのお金の表書きは『御仏前(または御佛前)』になります。

お金を包む時は、「御仏前(または御佛前)」。品物を供える際は、「御供」とします。これが基本的に多い書き方です。

また、お供え物としてお金と品物の両方を渡すという時は、表書きは揃えないようにしましょう。例えば、不祝儀袋に「御仏前」と書いたならば、品物には「御供」と書きます。

決して、両方とも「御仏前」という表書きを書いてしまわないようにしましょう。

お盆のお供えのお金を入れる為の袋は?

お盆のお供えのお金は、どのような袋に入れた方が良いのでしょうか。袋なら何でも良いというわけではありません。「不祝儀袋」を使いましょう。

別名で「香典袋」とも呼ばれています。一概に不祝儀袋といっても様々な物があります。基本的には、故人の宗派に合わせる方が良いのですが、わからない時もあると思います。

そうした場合は、常識範囲内のことを守っておけば良いでしょう。袋の種類は、金額により、異なるのでその辺りも学んでいきましょう。

5,000円以内であれば水引が印刷されたものを、10,000円以上であれば、水引のかかったものを使いましょう。

次に大事なのが水引の本数、向きや結び方です。水引は、封筒の真ん中に結んである紐のことです。この紐は、ただの紐ではなく、しっかりとした意味合いが込められたものなので、間違えると失礼に当たるので注意が必要です。

初盆・新盆・お盆の時に適している結び方は、「結び切り」や「あわじ結び」とされています。

結び切りは、「一度結ぶと解けない」結び方をしているため、二度と繰り返したくない出来事に対して使用します。

弔事の際は、ご遺族に対してもそうですが、こうした悲しいことが二度と起きないようにという意味合いが込められており、結婚式の際は、この縁が解けませんようにという解釈で用いられます。

また、両端を引っ張ると固く結ばれることから、末永く付き合えるという意味合いにも変換されるようです。あわじ結びも、同様で「一度結ぶと解けない」結び方で意味合いも一緒です。

さて、水引の説明や意味合いを理解していただいたところで、本題の「お供え袋は何を使えばいいのか」を以下にまとめていきたいと思います。

水引付の不祝儀袋を使う時の水引は黒白・黒白銀または双銀。水引の本数は、黒白・黒白銀だと5本から7本ですが、双銀は7~10本位の物が良いでしょう。

結びは、結切りもしくはあわじ結びが基本です。こちらも地域によっても差があります。代表的な例として、よく挙げられるのが関西や東北地域の一部の地区です。黄白または黄・白銀の水引を用いることで有名です。

印刷された不祝儀袋を用いる場合は、水引は藍銀(5~7本)です。デザインは、蓮の絵入りか無しがあります。結びは結び切りの印字がされているのを使用します。

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お盆のお供えのお金の入れ方に決まりはある?

袋の種類は、ご理解いただけたでしょうか。次に、お金の入れ方はどうしたらよいのでしょうか?袋のことでも細部にわたる気遣いや意味があったなら、お金の入れ方もきっと決まりがあるはずですよね。

お札には、表と裏がありますよね。どちらが表で裏なのでしょうか。正解は、顔がある方が表です。そして、不祝儀袋にはお札を裏向きにして入れます。

中袋がある場合は、お札の顔が袋の裏側を見るようにして入れ、お札の上下は、顔の向きが下向きになるようにします。袋の上下は、下折りに上の折りを重ねるようにしましょう。

これらの入れ方にも意味合いがあり、「悲しみ」の意味を示して下向きとされています。

中袋がある場合は、住所や氏名・金額が印字されている場合は、その印字に従って書きます。無い場合は、表に金額、裏に住所や氏名を書きます。

金額については、旧字体で書くなら全ての文字系列をそろえて書きましょう。最近は、不祝儀袋を買った際の外袋にもマナーが記載されていることが多いので、そちらを参考にすると良いと思います。

金額の字体も表で書かれているケースが多いので、チェックしてみてください。

お盆のお供え、お金以外なら何にする?相場は?

お盆のお供えをお金以外にする場合は、何が良いのでしょうか。お供え物だけを渡す場合の相場は、先で挙げた金額位のものを用意しましょう。では、どんな物が良いのでしょうか。

このあたりは、お金よりも悩んでしまいますよね。そこで、考えて欲しい事は、そもそもお盆のこのお供えは誰に対してのものなのかです。

お金の入れ方や水引それぞれの意味合いがありましたが、常に大事にされることは、「故人やご遺族に対しての思い」なのです。

お供え物に関しての基本的な考え方は、「故人が生前好きだったもの」を考えて選ぶのが良いでしょう。しかし、殺生は良くないので、肉が好きだからといって肉だとか、魚好きだから魚などの選び方は避けるようにしましょう。

お花も、バラなどのように棘がある花は、悪いイメージが強いので避けましょう。宗派によっては、コーヒーやお酒などの嗜好品はダメという場合もあるので、故人が好きな物でも避けるべき物もあるので注意しましょう。

あらかじめ、宗派の事を調べた上で選ぶようにしましょう。とはいえ、悩んでしまいますよね。

ここで、定番のお供え物は、いったいどんなものかを参考までにご紹介しておきます。

フルーツの盛り合わせ、お菓子が定番です。

暑い夏にも腐らないようなものを選ぶと良いでしょう。お菓子もフルーツも熨斗の対応をしてくれるお店が多いので、迷ったらフルーツやお菓子が無難です。

その他には、お花が一般的なお盆のお供えとされています。お花の色は、白のみや白・ピンク系、白・イエロー系等を中心に選ぶと良いでしょう。

 

 

お線香もオススメです。お線香は、線香らしい匂いが苦手な方も多いので、柔らかい香りのものを選ぶと良いでしょう。また、煙が少ない線香も開発されているので、様々な事を考慮して、煙の少ないタイプを選ぶ方が良いかもしれません。

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まとめ

今回は、お盆のお供えにお金を包むときの表書きや袋の入れ方についてご紹介しました。

地域やご家庭によって差はあるので、下調べは重要ですが、基本的なマナーについてご紹介させていただきました。

お供えのお金は、初盆・それ以外の場合でも一般的に3000円から5000円程度とされています。但し、初盆・新盆の法要後にお食事等が振る舞われる場合には、その分を加味して10,000円~20,000円程度の金額をご香典として包みます。

表書きは、四十九日前までが「御霊前」,それ以降は、「御仏前」・「御佛前」や「供物料」・「御供物料」とします。水引付き不祝儀袋は、水引は黒白・黒白銀(5~7本)または双銀(7~10本)。結びは、結切りもしくは鮑結びが基本です。

お金の入れ方は、裏向きにして入れます。お札の顔が袋の裏側を見るような形にして、お札の上下は、顔が下になるようにします。「悲しみ」の意味を示して下向きと覚えましょう。

お金ではなく、お供え物を渡したい際のポイントは、「故人が生前好きだったもの」を中心に考えましょう。お盆は、故人やご遺族に対しての思いを示すものです。常にそのことを意識しておくと、わかりやすいと思います。